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私の大好きな中央図書館! 鄭 美香(文学部社会学科34期 韓国留学生) 2004年1月、創価大学の受験を目の前にしていた私は、ある日、創立者池田先生が創価大学の中央図書館に足を運ばれ、期末試験の勉強に励んでいる創大生一人ひとりを激励している場面を聖教新聞で見ることができた。多忙なスケジュールの中にも関わらず、何としても創大生を励ましたい!勇気付けたい!という創立者の心に触れ、とても感動を受けた私は創大入学への願望がより高まり、いつか私もあの図書館で勉強してみたいと思った。 あれからもう4年という時間が経った現在、私は中央図書館の学生アルバイトとして働かせていただきながら日々創価大学での歴史を作っており、この3月に卒業する予定である。振りかえってみると、私には数え切れないほどのたくさんの思い出がある。その中でも、特に中央図書館での3年間は私にとってとても意味がある時間であった。そこで、今回のSEASONの場を借り、学生アルバイトとして、また利用者である学生の一員として中央図書館に対する思いを伝えたいと思う。 利用者側から図書館のスタッフの一員として働かせていただいてから私が一番驚いた点は図書館に所蔵されている書籍の数とその種類であった。普段はレポートや自分の興味中心でしか本を見てこなかった私だが、アルバイトをしながら返却された本を元の場所に戻していく中で、自分が今まで知らなかった分野の本に目を通すようになり、「世の中、本当に様々な本があるなぁ」と一人で感動したことがある。そして、創立者池田先生から寄贈された本が所蔵されている書庫内の池田文庫に行く時は、池田先生の創大生に対する思いに触れるようで、創価大学で学べる喜びを新たに実感したことが何度もある。先生が若き日から集め、戦時中は防空壕に入れてまで守り抜いた本を誰でもない、創大生に寄贈してくださった創立者のお心を我ら創大生たちは絶対忘れてはいけないだろう。 去年の夏、他大学に交換教授として来られた韓国の先生と知り合う機会があり、何回か中央図書館に来ていただいたことがある。ちょうど、夏のスクーリング期間であったために、図書館には日本全国・海外から集った通教生の方たちがたくさんいたが、年配のおじいさん・おばあさんが一生懸命に勉学に励んでいる姿に韓国の先生はとても感動し、韓国に帰ったら創価大学のことを韓国の学生たちに伝えたいと話した。その時、私は中央図書館の姿で創価大学の素晴らしさが伝えられたことがとても嬉しかった。 中央図書館には、日々見えないところで学生のこと、図書館のことを考える人たちがいる。それは、「どうしたらより多くの学生に図書館に来てもらえるのか」「どうしたら創大生がより本と仲良くなれるか」を常に考えながら、学生たちの要望にどう応えていくか話し合っている図書館のスタッフである。職員、パート、学生アルバイト、それぞれ担当している仕事の分野は異なるが、利用者にとって図書館がより親しい存在になるよう努力しているのである。もちろん、図書館のスタッフにも改善しなければならない点もあるが、誰よりも中央図書館のことが好きで、創大生のことを常に考えているという事は利用者の皆さんに少しでも分かってもらいたい。そして、もっとこの中央図書館を利用してほしい。図書館には皆さんの人生を変えるかもしれない本がたくさん置いてある。それを見つけるか見過ごすかは自分次第であろう。 私は、学生アルバイトを通してたくさんの本と触れあい、今まで読んだことがない様々な本にも興味を持つようになった。中央図書館で借りた数多くの書籍が、私の創大生活を豊かにしてくれたに違いないと思う。だから、まだまだ創大での時間が残っている後輩の皆さんに是非、図書館に来てもらってたくさんの本と触れ合ってほしい!創立者池田先生は次のように話された。「一冊の良書は、偉大な教師に巡り会ったのと同じです。読書は『人間だけができる特権』であり、いかなる動物も読書はできない。自分の人生は一回きりだが、読書によって、何百、何千のほかの人生に触れることもできるし、二千年前の賢者と話もできる。」(『青春対話』252頁) 私は創価大学の中で、創立者が大学の心臓部とも言われた、この図書館が大好きである。後輩の皆さんにとっても、この中央図書館が大好きなところになるように!そして、たくさんの人生と触れ合う場になるように!心から願いながら私の文を終えたいと思う。 |
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