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今日の一書 : 2017年3月2日(木)

『 大気を変える錬金術 : ハーバー、ボッシュと化学の世紀 』

著者 : トーマス・ヘイガー ; 渡会圭子訳

1898年、人口は増えているにもかかわらず食物生産量は減っていた。それがもたらすのは集団的な飢餓……。
植物が育つには、土地が枯れないためには窒素が必要だ。輪作を行うのも、畑に動物の糞を撒くのもそのためである。しかし、大気中に約8割も存在する窒素は不活性であり利用することはできなかった。カール・ボッシュと フリッツ・ハーバー がその方法を創り出すまでは——。
20世紀前半ドイツという時代状況の中で、ナチスを嫌いながらも政権に欠かせない巨大企業を築いたボッシュ。毒ガスの父と呼ばれながらも祖国に尽くし、そしてユダヤ人という理由で追放されたハーバー。
科学技術がもたらす影響の大きさと、その功罪。本書は窒素という元素を通して、今なお続く問いを投げかけている。
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