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今日の一書 : 2017年7月11日(火)

『 浮世に言い忘れたこと 』

著者 : 三遊亭圓生

あたくしは、ですから逆境に陥ったときにくじけるような人間は成功しないと思います。そういうときにこそ男らしく立ち上がるべきで、いまにして思えば、あのときに周囲の人々があたくしをやさしくいたわってくれていたら、かえって気がゆるんで、今日のあたくしはなかったろうと思います。本当にあたくしを立ち上がらしてくれたのは、むしろ世間の冷たい目であったのかも知れません。
— 本文より —
昭和の大名人、六代目三遊亭圓生が軽妙な語り口で魅せる随筆集。噺家や落語ファンだけでなく、せわしない現代を生きる多くの人々にも様々なヒントを与えてくれる良質の伝書である。
ときに優しく、ときに厳しい言葉で紡がれる提言の数々、“あたくしの思い"からは、芸に生きる者の覚悟が伝わってくる。
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