お宝は“Web of Science”で探せ!!
石山 光明(図書館職員)
中央図書館と工学部図書館の図書館ホームページの「電子資料」に「Web of Science」が加わった。
「Web of Science」は、トムソンコーポレーション株式会社が提供する学術文献・引用索引データベースである。研究者に支持されている世界で最も影響力のある自然科学分野の学術雑誌約6,000タイトルに掲載されている全ての論文を収録し、各論文の引用文献も全て収録している。バックファイルも3年前(2002~2004年)まで遡って契約をしている。
トピック、著者、研究機関、ジャーナルから検索ができ、引用を使って漏れなく効率的に必要な情報を出すことができる。また、引用文献をキーにして、過去からの最新のデータ、文献間の引用のリンクをたどることができる。引用文献を使った検索により、例えば次のようなことを調べることができる。
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光触媒に関する論文を多く出版している著者はだれか?
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ニュートリノの分野で最も引用されている研究者は?
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バイオテクノロジー分野で日本と共同研究が多い国は?
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燃料電池について産学協同研究を行っている大学・企業は?
従来こういった情報を収集するには、数多くの論文に当たり、引用文献を辿っていくという大変な労力と経費がかかる仕事であった。「Web of Science」は、引用文献情報を搭載していることから、「ある文献はどのような文献を引用しているのか」、「ある文献はどのような文献に引用されているのか」を簡単に検索することができることを最大の特色とした文献データベースである。このような文献間の引用リンクをたどる検索により、ある文献を出発点として、その研究の基になった論文だけでなく、その研究に関係のある最新の論文を探し当てることができ、系統的に時間を前後する検索が可能である。このデータベースによって、世界の最新の研究成果に速やかに辿る事ができる。
【利用の方法】
1. 図書館ホームページの左のメニュー画面から「電子資料」をクリック。
◎ 中央図書館HP http://lib.soka.ac.jp/Library/
◎ 工学部図書館HP http://wwwlib.t.soka.ac.jp/
2. 「電子ジャーナル」のリストから“Web
of Science”を選択し、表示されたページの画面中央左寄りの「Web of Science GO」をクリックし、次画面の「General Search」をクリックすると検索画面が現れる。
◎ トップページ http://isiknowledge.com
3. 同時アクセス数は、最大5名まで。6名以上はアクセスできない。アクセスできない時は、しばらく時間をおいてから利用のこと。利用後は速やかにログオフをお願いしたい。
4. インパクトファクター(文献引用影響率:雑誌毎の引用頻度)は、TOPページの画面中央右寄りの「Journal
Citation Reports GO」よりアクセスのこと。
なお、2で検索した後に、右側に表示される「Journal
Citation Reports」をクリックすれば、該当論文を掲載した雑誌のインパクトファクターが表示される。
5. 本学契約中の電子ジャーナルタイトルは、Web
of Scienceからジャーナル本文にも直接リンクが張られているため、速やかに見ることができる。
以上、簡単に利用方法について記した。トムソンサイエンティフィックの日本語のホームページ(下記URL)では、関連ニュースや、便利な利用法が記載されたテキストダウンロードなどができる。
◎ トップページ http://www.thomsonscientific.jp/
◎ サポートページ http://www.thomsonscientific.jp/support/
◎ 製品案内・利用法 http://www.thomsonscientific.jp/products/wos/
特に自然分野(臨床心理学や数理経済なども含む)に関連する研究を行う利用者には、大変に有用なデータベースである。学内LANに接続されたPCであれば、学内どこでも、何時でもアクセス可能なので、有効的な活用をお願いしたい。