男子寮の読書闘争

黒木貴人(男子寮)

 

  男子寮では、今回のSoka Book Waveにおいて、自分たちから創大内に読書の波を起こしていこうと各々が読書への挑戦を開始しました。5月に行われたSUNSUNスポーツフェスティバルに先駆け、寮対抗の「読書カップ」を開催。4月下旬から5月下旬の開催期間だけで、男子寮生全員で2500冊以上の読書をすることができました。また、「読書カップ」をSoka Book Waveのチーム対抗部門にリンクさせることにより、男子寮生の8割以上のメンバーがエントリーすることができ、最終的には友光寮がチーム対抗部門の第3位に入賞しました。また、感動フレーズ部門においても優秀賞を受賞した男子寮生もいました。

 

  この運動を通じて、初めて読書というものに本格的に取り組んだ寮生も少なくありませんでした。しかし、今回の取り組みによって、「読書の楽しさがわかりました」「これをきっかけに大学生活4年間読書に挑戦し続けます」と語ってくれたメンバーも多くいました。今回の運動の目的の一つとして、「読書が苦手な人が少しでも本に触れる」ということがありました。上述の感想に象徴されるように男子寮としては手応えのある読書への取り組みができたのではないかと私自身感じております。

 

 今年行われたSoka Book Waveは、創価大学創立35年の歴史の中で始めて行われた全学読書運動であります。若者の活字離れが叫ばれる昨今において、今回の運動は対社会という観点から見ても大きな意味を持つものになったのではないでしょうか。特に、大学の学生寮といえば一般的に問題視されやすい傾向がある中で、創大の男子寮ではこれだけの読書への挑戦を全員でできたということは、誇りを持てる事実であると思います。

 

 創立者池田先生は、「学生の自治に委ねられた寮の運営が成功するならば、それはすなわち創価大学の人間教育の勝利である。」と小説『新・人間革命』の中で綴って下さっております。学生の自治が創大開学以来の男子寮の伝統であります。これからもよりよい寮建設に向け、男子寮生皆で頑張ってまいります。