創価大学に読書の波を共に起こそう!

                                                   前島 彰(教育学部2年)

 

今年から本格的に学生が主体となって始まったSoka Book Wave。第二の草創期に入り、新たな波を今こそ起こしていく時だと、自分はSoka ReadingProjectの活動を通して強く感じるようになりました。

 

 創価大学に来て、自分が四月に決意したこと、それは「本を読もう」ということでした。学生ホールに並べられた数々の書物、またたくさんの本が集積された図書館、創価大学は本に恵まれた環境であると感じます。創立者はよく学生たちに読書の大切さを言われています。「読書は『一生の財産』であり、何ものにも代えがたい『心の栄養源』である。そして『万学の基礎』である。読む力なくして、考える力も育たない。自分の世界も広がらない。また、良き未来は、良き過去に学んでこそ生まれる。」

 

 まずは自分が興味関心をもてる本、これなら読めるという本、挑戦してみようという本、一人ひとりが本を手にとることから、創価大学の読書の波は起こり始めると私は思います。

 自分が大学に来て出会えた本、それは灰谷健次郎の「太陽の子」でした。教育に興味関心があった自分にとって、灰谷さんの本はとても読みやすく、また教育とは何か、改めて考えさせられました。また教育の大切さ、素晴らしさ、子どもたちの秘められた力、たくさんのことを感じさせられました。教師になりたいと思っていた自分にとって、この一冊の本を通して、さらに教師、教育への思いは強くなりました。友達に教えてもらった「太陽の子」という一冊の本から始まり、「兎の眼」「天の瞳」「ワルのぽけっと」「我利馬の船出」など今では灰谷さんの書物を何冊も読むようになりました。

 

読書を通して、自分の知恵を膨らます、友との語らいを広げる、自身の可能性を広げていく。創立者が言われるとおり、読書は本当に自分の一生の財産になると強く感じます。学生である今だからこそ、勉学に励む今だからこそ、自身と向き合う今だからこそ、読書が大切なのではないでしょうか。

 

Soka Book Waveは、まだ始まったばかりです。まずは今年一年がSoka Book Waveの土台作りであると感じます。読書運動を創価大学の伝統の一つにしていきたい、そのためには創大生一人ひとりの力が必要です。誰か一人が創るものではないでしょう。簡単に築けるものでもないでしょう。今こそ創大生が一丸となって、創価大学に読書の波を起こしていきたいと感じます。