図書館サービス、2005年度改善結果と2006年度の計画

図書館事務室

●2005年度改善結果

 サービス改善5ヵ年計画の最終年度にあたる2005年度は、27項目を立て、達成した項目は17項目、年度内では達成できず引き続き本年度に持ち越した項目が4項目、計画は立てたものの様々な理由で達成できなかったものが6項目でした。達成率は、70%<年度内には達成できなかったものは50%として算出>でした。計画を達成し切れなかったことを反省し、本年度の問題点を洗い直し再度チャレンジいたします。なお、当初計画を立てていなかったもの5項目を達成いたしました。達成した項目の内、下記に代表的なものを紹介いたします。

(1) 個人情報保護対応

2005年4月に施行された個人情報保護法に照らし合わせ、利用者の皆様の個人情報を扱うすべての手続き、処理、運用を洗い出し、個人情報保護を遵守できる運用にすることができました。今後も更に個人情報保護に努めてまいります。

(2) 資料入手プロセスを辿れるホームページ作成

レポートや論文作成時にどのようにしたら必要な資料を入手できるのかを分かり易く辿れるホームページを作成しました。学内の図書館に所蔵されている図書資料だけではなく、学外機関またはインターネット上にある資料へも辿り着けるような仕組みです。/Library/literacy/siryou_shushu.htmをご覧ください。

(3) 宅配貸出

遠隔地に住む通教生や休学中、帰省中の利用者のための宅配貸出制度を2005年9月からスタートさせました。ただし、申請はインターネットに限りました。詳しくは、/Library/general/takuhai.htmをご覧ください。

(4) ワールドランゲージ・センターとの連携

ワールドランゲージ・センターの図書や視聴覚資料が、図書館検索システムで対応でき、しかも予約や貸出延長ができるなどの仕組みづくりをワールドランゲージセンターと図書館で取り組み、2005年秋にスタートさせました。

(5) 和漢書の整備

これまで和装本や漢籍の整理方針が定まっていなかったため、書庫に未整理で保存されていましたが、昨年度検討し、書誌データの作成や装備方針を決めたため、2005年度から計画的に整備を開始しました。今後3年間で整備をする予定です。

(6) ハングル図書の整備

ハングルは従来図書館システムで扱えませんでしたが、昨年多言語対応システムへヴァージョンアップが図られたことに伴い、2005年度にハングル書籍の整備に着手しました。

(7) 国立情報学研究所への図書所蔵データの提出

これまでWebcat PLUSで検索した際、創価大学図書館所蔵図書が国立情報学研究所に未登録であったため、所蔵図書館として表示されておりませんでしたが、2005年度より国立情報学研究所に所蔵データの登録作業を開始。2005年度末で1995年度まで遡って登録を終了しました。2006年度も引き続き登録をしてまいります。

(8) Soka Book Waveの開催・推進

2003年度の「読書マラソン」を、発展させた形で、全学読書運動「Soka Book Wave」を開催。学生団体と協力し、スタッフ一同真剣に取り組みました。2005 Soka Book Waveをご覧ください。

(9) 創価ライブラリープロジェクトの推進

2005年度は、教員パンフレット及び教員利用案内のホームページの作成及び教員アンケートを実施し、その提案から図書館システム等改善をいたしました。

(10) 2F・3Fパソコンルームに検索専用PC設置

試験期間などはレポート作成などでパソコンすべてが利用されているため、図書館の蔵書検索がままならないこともありましたが、2005年5月から2階・3階閲覧室のパソコンルームに各2台の蔵書検索専用のPCを設置しました。

(11) 自己点検・評価を実施

図書館のサービスや今後の計画等について、A48ページの自己点検・評価報告書を作成しました。図書館および図書・電子媒体等をご覧ください。

(12) 入庫資格を緩和

従来、学部生の入庫は、ダヴィンチ賞受賞者又は学部3・4年次生を対象にした卒論支援ガイダンスを受講した方のみ入庫資格者としていましたが、検討した結果、2005年度からは所定の入庫講習会受講者をも入庫資格者としました。

(13) キャレルデスクを新たに設置

キャレルデスクを1階閲覧室8席、3階閲覧室に8席、A書庫2層に8席、合計で24席設置しました。

 

●2006年度改善計画

 2006年度のサービス改善目標として以下の表のようなプランを立てました。2005年度に実現できなかったものを含め17項目の改善を目指します。改善に取り組めば取り組むほど次々と課題が見えてきました。また、図書館のあらゆる局面での高度化を図らねばならないことをますます実感するようになりました。蔵書検索システムやデータベースの導入、電子資料の収集やアクセス方法の改善などは、今後も技術的に相当進歩するため改善をし続ける必要があります。そのために図書館員のスキルアップも図ってまいります。どうか、よろしくお願いいたします。

(1) 図書のテーマ展示

全学読書運動に連動させたタイムリーな図書展示を積極的に開催していきます。

(2) 資料入手プロセスを辿れるHP作成
(学部1・2年生用)

学部1・2年生を対象とした、レポートや論文作成時にどのようにしたら必要な資料を入手できるのかを分かり易く辿れるホームページを作成します。

(3) 英語版の蔵書検索システムを作成

英語対応の蔵書検索システムの完成を目指します。

(4) レファレンス・サービスの強化

学習・授業・研究支援策として、レファレンス・サービスの強化に取り組みます。

(5) 英語版ホームページ改訂

英語版のホームページが日本語記載と合わなくなってきているため、改訂をいたします。

(6) 洋書書誌データの不整合の解決

不整合データが特定できましたので、年度上半期を目指して解決に取り組みます。

(7) 国立情報学研究所への図書所蔵データの提出

Webcat PLUSで検索した際、当該図書が創価大学図書館に有っても、所蔵図書館の中に「創大図」表示されておりませんでした。この解決のために現在国立情報学研究所への当館所蔵データの登録作業を開始しております。夏までには終了する予定です。

(8) 授業に対応した基本図書の収集

各学部・学科の授業科目に適応した基本的な図書や関連図書の収集に努めてまいります。

(9) 本学紀要の目次データを国立情報学研究所へ提出

本学で発行している全研究紀要の目次情報の図書館システムへの登録は、ほとんどすべて終了し、当館検索システムで検索することが可能になっております。このデータの国立情報学研究所への登録作業を本年度着手します。

(10) 電子ブックのリンク作業の推進

電子ブックについては、基本検索で電子ブックを意識せずにアクセスできるようリンク作業を引き続き推進していきます。

(11) Soka Book Waveの開催・推進

2回「Soka Book Wave」を更に全学的な読書運動とするために、学生団体と協力し、スタッフ一同真剣に取り組んでまいります。また、「読書」や「本」に関係した講演会を開催する予定です。

(12) 各種図書館ガイダンス内容の充実

新入生、ゼミ生、卒論予定者、大学院生、別科生、通教生を対象にしたガイダンスを更に工夫して開催いたします。更に、図書館で導入しているデータベースについても、利用方法等、詳細な案内としてのデータベース講習会を開催いたします。

(13) 第7回図書贈呈の実施

昨年と同時期の7月、8月に図書贈呈を実施します。

(14) 第5回マナーキャンペーンの実施

キャンペーンを実施します。また、日常的にマナーが向上するよう取り組んでまいります。

(15) 創価ライブラリープロジェクトの推進

学習図書館機能、研究図書館機能を更に促進する取り組みを策定いたします。

(16) 図書館学生委員会の開催

学生からの視点をより一層重視し、学生のニーズに適った改善プラン、図書館運営を図っていきます。

(17) 館内のバリアフリー化

図書館入口や2F・3F閲覧室入口のバリアフリー化を2007年3月に図る予定です。