図書館長就任挨拶

                            大﨑 素史(教育学部教授)

 

 本年4月、思いも寄らず、図書館長に就任いたしました大崎素史です。前任の図書館長今

川瑛一先生(経済学部教授)を初めこれまでの図書館長・図書館運営委員の方々のご尽力を

最大に受け継ぎ、我が非力を振り絞って更なる本学図書館の発展のために頑張りたいと決意

しております。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 まずは、自己紹介をさせていただきます。

 昭和19年大分県生まれ。大分県立大分上野ヶ丘高校、埼玉大学文理学部(1年次中退)、

東京大学教育学部・大学院教育学研究科(修士・博士課程満期退学)、昭和51年本学通信教

育部インストラクター、教育学部講師・助教授を経て現職。教育学科主任・教職指導室副室

長・平和問題研究所所員、大学院の文学研究科教育学専攻(前期課程)教育行政学担当、別

科の日本事情担当、通信教育部のスクーリング(教育学概論・教育行政学)担当等をしてお

ります。研究専攻は教育行政学。現在の研究関心事は憲法・教育基本法改正関連の教育改革

です。

 

 図書館長就任を受けたとき、私の胸中に思い浮かんだのは、昭和52年4月10日中央図

書館起工式のときの模様でした。創立者池田先生のスピーチをお聞きしながら、その深き思

いに胸を熱くいたしました。爾来27星霜、中央図書館をはじめ、短大図書館、工学部図書

館、法科大学院図書室と大きく発展を遂げてきたその背景には並々ならぬ創立者のご配慮、

理事会・教員・職員のご尽力があったればこそとの思いを改めて強くしております。

 

 本年1月22日、中央図書館を訪問された創立者は、「図書館は、大学の心臓部である」と

の指針を示されました。大学図書館の果たす使命の大きさに眼を覚まされた思いが致しまし

た。さらに、館内で勉強中の学生に種々の箴言を与えられました。その箴言をもとにまとめ

られたのが、次の「創価大学図書館指針」(3月17日)です。

 

 一、読書は 黄金の輝き   Reading imparts golden light.

  一、読書は 勝利者の源泉  Reading is the source of winners.

  一、読書は 幸福の伴侶なり Reading is a companion of happiness.

  一、読書は 偉人への道   Reading is the road to greatness.

  一、良書を読め 悪書を叩け それが正義の人なり  

               Read good books and condemn bad books- This is the way

                              of a champion of justice.

 

 今、本学は全学を挙げて、第二の草創期として建学の精神の新たなる展開を目しています。

その最も基本的なモットーが「学生第一の大学」です。図書館においても建学の精神、モッ

トーを基本に全力を挙げて具体化を図っています。それらの理念を集約して具体的な展開を

まとめた宣言が昨年作られた「創価大学図書館ミッションステートメント」(平成15年1月

20日)です。その具体化に全力で取り組みたいと決意しております。

 どうか忌憚の無いご要望、ご意見をお願い申し上げるとともに、ご協力をよろしくお願い

申し上げます。