表示件数 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 件
創価教育学の創始者牧口常三郎に関する著書は数多く出版されているが、その多くは彼の思想を解説したものである。それゆえ本書は、牧口その人を知るには最適な一冊といえよう。第一章では帝国主義の日本に生まれながら、命をかけてそれと戦った思想家としての牧口常三郎の生涯を歴史的に解説している。当時の時代背景や教育領域の変遷をたどりながら、その渦中で牧口が何を考え、どう行動したのかを詳細に描き出している。そこにいるのは徹底して真理を探究する「知の人」としての牧口である。続いての第二章では、彼の現した著作「人生地理学」や「創価教育学体系」などを取り上げ、そこに含まれた牧口の思想的エッセンスを解き明かしている。それは長き時を経た今でも色あせることはない。牧口の思想とは、当時の時代状況との比較の中でのみ評価されるものではないのだ。彼の思想は、これからの人類に求められる先見性を含んだ希望の光なのである。
牧口常三郎は創価教育の創始者であり、どこまでもひたむきに道理を求めながら人々の幸福を願って国家権力と戦われた教育者の模範のような人です。この本は「生涯」と「思想」という二つの視点から牧口常三郎を紹介しています。出生から教師になり小学校長となるまでの過程や、記録に残ってる本人の言葉を通して当時の社会背景や精神状況がうかがえます。牧口常三郎の有名な著作である「人生地理学」や創価教育学説、価値論など今の創価学会にも少なからず影響している思想も学ぶことが出来ます。現代でも全く色褪せない牧口常三郎の思想教育を学びたい人は必見です。
知っているようで意外と知らない日本の宗教団体。日本の多くの一般市民は、自分は無宗教だと主張する傍ら、かなりの量の宗教団体が存在している。それぞれ、何を根本思想としているかなど全然違うものから、分離や派生によってできた団体など読んでいて初めて知る事実ばかりだった。その中で気付いたのは、新たな宗教団体が出来たり、衰退したりなどは非常に社会の影響を強く受けているということだ。たとえば、高度経済成長期に一気に伸びあがってきた宗教団体。戦時下の弾圧も乗り越え、揺るぎない信念、基盤を持ている宗教団体など社会の変化を無視して宗教団体を見ていくことはできない。翻せば、今後の宗教団体の在り方から、今の日本社会というものを見ていくこともできるということだと感じた。
宗教学者、島田裕巳氏が新宗教の資金面について取り上げた本作。 何かと話題になり、また好奇の対象となる「宗教と金」の問題。 例えば宗教法人の非課税問題にしても、それは相続税や固定資産税のことであり、 全く税金を払っていない訳ではない。それに、宗教団体にとって金余りが逆に腐敗を招くと指摘している。 10兆円資産を持つとされる創価学会についても、実態は年間400億円程度だと言います。 世の中にはびこる宗教=金という悪しきステレオタイプを脱するためにも、 客観的視点で書かれた本著の存在は貴重です。宗教に興味ある方はご一読をおすすめします。
これを読んで、信用、信頼されること、そういう人になることは、とても大切な事だと思いました。さらに”信用は積むに難く、崩すに易い”とも述べられており、小事が大切だと思いました。
教育とはどうあるべきであるのか?教育は児童に幸福なる生活をなさしめるのを目的とする。創価教育の価値創造とは社会において共同生活を営める幸福人の育成にあるのだと理解した。まさに創価教育の原点ともいうべき本。