ミッションステートメント

平成15年01月20日制定
平成16年10月13日改正
平成17年10月12日改正
平成20年10月15日改正
平成22年12月03日改正
平成25年03月13日改正

創価大学附属図書館(以下「当館」)は、建学の精神に 基づき研究・学習に励む利用者のために、真に役立つ機関として利用いただけるよう、誠意を込め親しみのある最高のサービスを提供することに全力を尽くします。
機能・目的
下記4つの主な機能と目的の達成のために、積極的に取り組みます。
  • 収集・提供
    必要とされる資料や情報を迅速かつ適切に収集し、提供することに努めます。
  • 情報獲得環境
    容易に知識や情報を入手できるように、情報獲得環境の整備に努めます。
  • 研究・学習・読書環境
    研究や学習・読書に取り組みやすい図書館であるように、知的インフラの整備に努めます。
  • 利用者支援
    本学所属の教職員、学生に対する研究と学習、および本学卒業生、市民利用者など学外利用登録者の生涯学習が円滑に行われるよう、迅速・適切・親切な支援をします。

アクション・プラン

現在、研究・教育・学習方法及び図書館をとりまく環境は、激しく変化し続けています。そうした時代状況を踏まえ、上記の機能・目的の達成のためのアクションプランは以下のとおりです。
■ 資料の収集・提供
(1) 本学の大学院・学部構成に適応した資料を優先的に収集します。
(2) 建学の精神に基づき、以下の資料を積極的に収集します。
  ①豊かな人間性を培うための資料
  ②人間の平等、尊厳、平和を志向するための資料
  ③異文化や異なる価値観に対する理解を深めるための資料
  ④現代的および地球的諸問題を洞察、分析、理解するための資料
  ⑤読書力が高まる資料
(3) 利用者から希望申請のあった資料の収集には、迅速な対応をします。
(4) 予算の適正運用を図るとともに、利用者規模を判断した資料の収集を行います。
(5) 総合図書館の役割を自覚し、本学学部・学科構成以外の学問・教養分野であっても必要最低限の資料を収集します。
(6) 利用者が必要とする資料がデジタル媒体である可能性を視野に入れ、収集を図ります。
(7) 提供方法については、以下の点に留意します。
  ① 利用者が使いやすいように、効果的な配架をします。
  ② 利用者に関心をもっていただけるような定期的な展示やコーナーの設置をいたします。
  ③ 当館にない資料は、学外の図書館と連携して、文献入手を積極的に支援します。
 
■ 情報獲得環境の整備
(1) 「いつでも」「どこでも」情報にアクセスできる環境を充実していきます。 
(2) オンラインサービスとして、「いつでも」「どこでも」依頼ができ、また、提供できる仕組みづくりを進展させます。
(3) 急激に進展している電子図書館機能への基盤整備を進展させます。
(4) 当館所蔵あるいは他機関所蔵にかかわらず、資料へのアクセスが自由に行える資料検索システムの構築を目指します。
 
■ 研究・学習環境の整備
(1) 研究・学習・読書環境の条件は、静寂であることが第一とされてきましたが、昨今ラーニングコモンズなど多様な環境も求められてきています。利用者にとって適した環境となるよう、継続的に取り組みます。
(2) 利用者の視点に立って、資料や設備の利便性を高めるための環境づくりに取り組みます。
(3) 事故防止に努め、安全な施設・設備であることを目指します。
(4) 居心地のよさや清潔さなどアメニティー対策を図ります。
 
■ 利用者支援の推進
(1) 研究支援:大学院生及び教員が必要とする学術資料へのナビゲート機能を高める取り組みをします。
(2) 授業支援:指定図書制度の効果的な運用、シラバス連携及びポートフォリオ連携を推進します。
(3) 情報リテラシー支援:利用者別の図書館ガイダンス実施を充実させるとともに各種データベースセミナーを開催します。
(4) 学習支援:学生利用者が必要とする基本資料や読書対象図書へのナビゲート機能を高める取り組みをします。
(5) 読書支援:全学読書運動を学生諸組織と連携し、読書運動に適応した図書の収集に努めます。
(6) 生涯学習支援:学内利用者はもとより本学卒業生等の学外利用登録者の生涯学習を支援します。
 
■ サービス姿勢
資料と利用者を結び、快適に研究・学習に取りくめる環境であるためには、図書館スタッフのサービス姿勢が問われることを常に意識して、積極的な支援を心がけます。
(1) 丁寧、気配り、親切をモットーとした対応を心がけます。
(2) 質問や要望に対し、適切な対応を心がけます。
(3) 手続や要望に対し、迅速、柔軟、敏感な応対を心がけます。
 
課題と対策
当館を情報獲得空間として位置付ける上で、「資料の収集と提供」、「施設・設備」、及び、「技術的側面」に関する主な課題と今後の対策を以下に示します。
 
■ 資料の収集と提供
①学術図書
[状況]
基本的な資料が揃っていないとの利用者からの指摘が度々寄せられております。その背景として次のような事情があります。
・ 本学の大学院・学部構成は、学問ジャンルのほぼ全領域にわたっており、着実に各分野の資料の収集を図ってきました。しかし、基本図書の網羅的な収集は、単年度の図書購入予算では困難な状況です。
・ 基本的な学術図書の収集は、既に絶版・品切れ等の理由により、入手することが困難なケースが生じています。
 
[対策]
・ 必要度の優先順位や収集の年度計画を策定し、購入を図っていく方針です。
・ 古書店のカタログやネット書店の情報のチェックなど、タイムリーな対応をします。
・ 電子ブックの対応など、絶えずインターネット上の学術情報をチェックします。
 
②学術雑誌
[状況]
電子ジャーナルの大幅な導入により、研究に必要な学術雑誌はほぼ揃ったものと思われます。なお、外国雑誌は年々約8%ずつ購読誌代が値上がる状況は、電子ジャーナル契約であっても少なからず影響を受けることに変わりはなく、かつ、外国為替レートの影響を被るため、プリント版及び電子ジャーナルの予算措置が追いつかない状況です。
 
[対策]
プリント版と比較し、電子ジャーナルは安価なため、今後もさらにプリント版から電子ジャーナルへの切り替えを図っていきます。
 
■ 施設・設備
[状況]
当館の施設・設備の内、特に以下の点について多くの利用者から改善の要望が寄せられていますが、年度予算の規模や建物の構造を考慮すると、根本的な改修・改善が当面見込めない状況です。
 
① 空調:空気の淀みや室内の温・湿度については、季節に応じた調整が求められています。
② 照度:閲覧室の特定の場所は、夕方・夜間における照度が低く学習に差し支えるため、改善が求められています。
③ 騒音:閲覧室内の静謐性が求められています。
④ スペース狭隘:閲覧室の書架スペースや書庫の拡張についての要望が出されています。
⑤ 安全対策:可動式書架や閲覧室書架など地震対策の根本的対応が求められています。
⑥ バリアフリー:書架通路の拡張や障害者向けの利用機器の導入について要望が出されています。
⑦ その他:グループ会議室、自学習スペース、及び、開架図書コーナー等の増設が求められています。
 
[対策]
空調設備の交換や照度の向上など、実現可能な改修・改善を推進するとともに、抜本的な改修・改善については、計画的かつ積極的な検討をいたします。
 
■ 技術的側面
[状況及び対策]
① 検索機能:文献検索の機能は、当館所蔵のみならず、学外図書館所蔵資料や他の資料検索サイトに対しシームレスな検索ができるような利便性の高いシステムの構築を目指します。
② 検索画面:蔵書検索システムの機能を充実させていきます。
③ マルチメディア対応:映像情報がますます教育面で重要になってきましたが、現状としてはネットワーク対応が図られていません。近い将来の問題として前向きに検討します。
④ 電子書籍対応:電子書籍の動向を見据えると共に、それらのプラットフォーム、デバイス、フォーマットを研究し、図書館サービスへの導入を検討していきます。
⑤ 電子図書館機能:現在、図書館を取り巻く環境変化の最大要因は、電子図書館機能です。当館は着々とその対応を図ってきましたが、より良き対策を図っていきます。また、電子図書館機能を充実させるためには、図書館員の知識の修得やスキルの向上は不可欠である、との自覚で研究を重ねると共に意欲的に取り組んでいきます。