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2024年5月

本学国際教養学部3年生の書評が『週刊読書人』へ掲載されました!

SBW
本学国際教養学部3年・三木綾華さんの『死に急ぐ鯨たち』(安部公房著)の書評の投稿が、2024年5月17日付の書評専門紙『週刊読書人』の「書評キャンパス・大学生がススメる本」に掲載されました。

書評が掲載された三木さんに、書評応募のきっかけや掲載された感想などをうかがいました。
 
——掲載おめでとうございます!応募したきっかけは何でしたか?
私は1年生の秋学期から、全学読書運動Soka Book Waveを推進する団体「Soka Reading Project(以下「SRP」)」に所属しています。
これまでに図書館内で本の展示や、様々なイベント運営に携わってきました。
「SRPの活動をより多くの人に知ってもらいたい」と感じていたところ、「書評キャンパス」の取り組みを知りました。
元々、書くことが好きだったため、「SRPの活動を盛り上げるきっかけになれれば」との思いで挑戦してみることにしました。
 
——今回なぜ安部公房著『死に急ぐ鯨』を選ばれたのでしょうか?
安部公房の作品は『赤い繭』が高校の教科書に載っていたことがきっかけで、過去に『砂の女』も読んでいました。
今回、書評した『死に急ぐ鯨たち』は、大学1年生の夏、図書館の書庫を歩いていた時に偶然出会った本です。
非常に難しい本でしたが、何故だか魅せられる本だなとも思いました。
また、当時、安部公房の平和についての記述も印象に残りましたが、実は一度も読み返したことはありませんでした。
しかし、初めて読了してから2年近く経った今、書評を書くことになった時に、ふと思い浮かんだのは『死に急ぐ鯨』でした。
私は沖縄平和研究会にも所属しており、平和について考える機会が多くあったことも影響したのかもしれません。
 
——執筆はどうでしたか?
まずは改めて内容を整理することから始めました。
ノートに目次を書き出し、章ごとのキーワードや自分の考えを箇条書きにしました。
書評を書くのは初めてだったため、過去に「書評キャンパス」へ掲載された大学生の書評も参考にしました。
原稿は1週間くらいで一気に書き上げました。
今回、最初と最後に「安部公房は難解だ」との文章を入れたのですが、この表現は初めから決めていました。
文字数を気にせず全体を書き切り、それから自分の表現を埋め込むという作業を繰り返し行い、原稿を完成させました。
  
——原稿は、『週刊読書人』編集部の方に直接添削していただきましたね。どうでしたか?
とても丁寧に添削していただいて感動しました。
句読点・記号の付け方をはじめ、自分の書評に関して、一つ一つコメントをくださいました。
改めて、「プロの方はすごいな」と感じました。
 
——掲載後、周りの方々からの反響はどうでしたか?
SRPの仲間たち、そして家族がとても喜んでくれました。
特に、今回の掲載を祖父に報告し、喜んでもらえたことがとても嬉しかったです。
祖父は、私が物心ついた時から、おすすめの本を定期的に送り続けてくれています。
「今、どんな本を読んでいるのか?」という会話が日常的に行われるほど読書家で、私はそんな祖父の影響で本を好きになりました。
 
——今後の抱負を教えてください。
これまで、読書感想文は何度も応募してきましたが、殆どがコンクール形式のため、「賞を取れたかどうか」でしか自分の文章を測ることができませんでした。
しかし、「書評キャンパス」ではプロの編集者が直接添削してくれるため、自分の文章を振り返る良い機会になりました。
丁寧で分かりやすい添削をしてくださった『週刊読書人』編集部の方にとても感謝しています。
これからも文章力を向上させ、いずれ何かの形で書くことにも携わっていきたいです!
 
 
(写真)国際教養学部3年・三木綾華さん
 
※「書評キャンパス」について
株式会社読書人では、『週刊読書人』紙面上でのコラム「書評キャンパス」の執筆者を募集中です。
「書評キャンパス」とは現役大学生が自ら選書・書評するコラムです。
提出後は、『週刊読書人』編集部が指導を行います。
「読書感想文の一歩先を目指したい!」
「書評のプロから本気の指導を受けたい!」
「自分の文章力を試したい!」
そういう方には、貴重な機会ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
 
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