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2024年9月

本学法学部2年生の書評が「週刊読書人」へ掲載されました!

SBW
本学法学部2年の一条杏子さんの『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井光著)の書評の投稿が、2024年8月30日付の書評専門紙「週刊読書人」の『書評キャンパス・大学生がススメる本』に掲載されました。
書評が掲載された一条さんに、書評応募のきっかけや掲載された感想などをうかがいました。
 
——掲載おめでとうございます!応募したきっかけは何でしたか?
私はもともと本に苦手意識を持っていました。高校時代は図書館へ全く行かず、本もあまり読まず、文章を書くことも苦手、いわゆる活字嫌いでした。
そんな私でしたが、大学では「本を読めるようになりたい」「図書館へ通うきっかけが欲しい」と思い立ち、Soka Reading Project(以下「SRP」)という全学読書運動Soka Book Waveを推進する有志団体に所属しました。
中央図書館に掲示されている『書評キャンパス』のポスターを見て、いつか応募してみたいと思っていましたが、活字に対する苦手意識から気後れしてしまい、挑戦の一歩を踏み出せないでいました。しかし、そんな時にSRPの仲間たちが「ぜひ皆で挑戦しよう」と言ってくれ、執筆を開始することができました。
 
——今回なぜ『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井光著)を選ばれたのでしょうか?
『世界でいちばん透きとおった物語』は、今年の春に書店を訪れた際、表紙のデザインに惹かれ、手に取った本でした。さらに、あらすじを読むと「衝撃のラスト」「透きとおる」との言葉が気になり、読んでみることにしました。私は、結末がすっきりして終わる物語が好きなのですが、読了後に人にもお勧めしたいと思った本だったため、この本を選びました。
 
——執筆はどうでしたか?
正直、大変でした。
前述したように、私はもともと活字が苦手で、さらには書評を書くこと自体が初めてだったので、今回の執筆は大きな挑戦でした。
まず、はじめに行ったことは本を読み返しながらの「分析」作業です。「この言葉を著者はどのような意図で書いているのか」などを時系列でまとめました。この作業は約2か月かかり、全部でA4用紙10枚くらいになりました。
その後、分析をしたものを文字に起こし、書評として原稿をまとめていきました。文章を書き始めるまでは大変でしたが、書いている時間はとても楽しかったです。
 
——原稿は、読書人・編集部の方に直接添削していただきましたね。どうでしたか?
編集部の方は、自分の文章の癖や私の書いた文章の意を汲み取り、何度も推敲を手伝ってくださいました。「言葉に一貫性を持たせる」「客観的に見ても分かる文章にする」など多くのアドバイスを貰いました。ただ単に、文字だけのチェックではなく、私が伝えたいことを理解して、原稿を見てくださり、「プロは本当にすごい」と感じました。
また、指摘だけではなく、私の文章を褒めてくださり、大変嬉しく、自信がつきました。
添削をしていただいた編集部の方には本当に感謝しています。
 
——掲載後、周りの方々からの反響はどうでしたか?
今回の執筆を後押ししてくれたSRPの仲間や、日ごろお世話になっている大学の先生が祝福してくれて、嬉しかったです。
 
——今後の抱負を教えてください。
書評が掲載された今、『書評キャンパス』に挑戦して本当に良かったと心から思います。確実に以前に比べて文章力は上がっていると自負できます。何より、編集部の方のおかげで、自分の考えや思いを言葉として相手に伝える力が身につきました。
高校まで活字嫌いだった私も、仲間や周りの方々のおかげで読書の魅力に気づき、現在までに読んだ本は、150冊を数えるまでになりました。おそらく、中学・高校の6年間で読んだ本の冊数を合わせてもこの数にはならないと思います。大学卒業までに合計500冊を読了するというのが今の目標です。
今回の経験を生かし、SRPの一員として、さらに大学全体の読書運動を推進していきたいと思います。


(写真)法学部2年・一条杏子さん
 
※『書評キャンパス』について
株式会社読書人では、「週刊読書人」紙面上でのコラム『書評キャンパス』の執筆者を募集中です。
『書評キャンパス』とは現役大学生・大学院生が自ら選書・書評するコラムです。
提出後は、「週刊読書人」編集部が指導を行います。
「読書感想文の一歩先を目指したい!」
「書評のプロから本気の指導を受けたい!」
「自分の文章力を試したい!」
そういう方には、貴重な機会ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
 
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