2024年10月
本学文学部3年生の書評が「週刊読書人」へ掲載されました!
SBW本学文学部3年・福島夏珠さんの執筆した『いつの空にも星が出ていた』(佐藤多佳子著)の書評が、2024年9月13日付の書評専門紙「週刊読書人」の『書評キャンパス・大学生がススメる本』に掲載されました。
書評が掲載された福島さんに、書評応募のきっかけや掲載された感想などをうかがいました。
——掲載おめでとうございます!応募したきっかけは何でしたか?
私は1年生の時から全学読書運動Soka Book Waveを推進する団体「Soka Reading Project(以下「SRP」)」に所属しています。SRPの仲間たちが『書評キャンパス』に挑戦しており、その姿に触発を受けて、私も応募してみたいと思いました。
——今回なぜ『いつの空にも星が出ていた』(佐藤多佳子著)を選ばれたのでしょうか?
中学生の頃から横浜DeNAベイスターズを応援しています。
この本に出会ったきっかけは、2023年度に参加した学生選書ツアーでした。表紙が横浜スタジアムのデザインに惹かれました。裏表紙に書かれているあらすじを確認すると、ベイスターズについての小説ということがわかり、読んでみたいと思いました。
内容も面白く、書評するなら自分の好きな題材で書きたいと思い、この本で執筆することに決めました。
——執筆はどうでしたか?
もう一度本を読み返し、印象に残った箇所や感動したところに付箋を貼って、ノートに書き出すところから始めました。
そして、ノートにまとめたものを書評として文章に起こしていきました。
今回書評した『いつの空にも星が出ていた』は短編集だったため、時間を区切りながら作業できたのが良かったと思います。第一稿は2~3週間で書き上げました。しかし、最初の原稿は自分の考えがメインになってしまい、本の内容があまり書かれていなかったため、ほとんどを書き直すことに。前述したとおり、自分の好きな題材だったからこそ、視点が偏ってしまい、その点が難しかったです。
そして、ノートにまとめたものを書評として文章に起こしていきました。
今回書評した『いつの空にも星が出ていた』は短編集だったため、時間を区切りながら作業できたのが良かったと思います。第一稿は2~3週間で書き上げました。しかし、最初の原稿は自分の考えがメインになってしまい、本の内容があまり書かれていなかったため、ほとんどを書き直すことに。前述したとおり、自分の好きな題材だったからこそ、視点が偏ってしまい、その点が難しかったです。
——原稿は、読書人・編集部の方に直接添削していただきましたね。どうでしたか?
編集部の方に、「自分の意見を一般論として書いてしまう」という私の文章傾向を指摘していただき、ハッとしました。
また「本を読んでいない人にもあらすじがわかるように書く」、「ネタバレとのバランスにも気をつける」とのアドバイスを貰い、2回ほど校正のやりとりをしました。
最終の原稿に対して、編集部の方に「書評らしくまとまっていて、良かった」と褒めていただき、とても嬉しかったです。
——掲載後、周りの方々からの反響はどうでしたか?
友人やお世話になっている教職員の方々から多くの感想や反応をいただきました。
これまでSRPとして、本を紹介するPOPカードを作成し、図書館内に展示してきました。自分の作ったPOPカードの本が借りられていて嬉しいという体験はありましたが、自分の文章を多くの方に見ていただくということは経験が無かったため、大変自信になりました。素直に嬉しかったです。
——今後の抱負を教えてください。
書評に挑戦し、編集部の方へ添削していただいたことで、多くの学びを得ました。
今回選んだのは現代小説でしたが、次は、ゼミで研究している近代文学でも書評を書いてみたいと思っています!
(写真)文学部3年・福島夏珠さん
※『書評キャンパス』について
株式会社読書人では、「週刊読書人」紙面上でのコラム『書評キャンパス』の執筆者を募集中です。
『書評キャンパス』とは現役大学生・大学院生が自ら選書・書評するコラムです。
提出後は、「週刊読書人」編集部が指導を行います。
「読書感想文の一歩先を目指したい!」
「書評のプロから本気の指導を受けたい!」
「自分の文章力を試したい!」
そういう方には、貴重な機会ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
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