今日の一書 : 2025/8/13(Wed)
『 更級日記 全訳注 』
author : 〔菅原孝標女〕〔原著〕関根慶子〔訳注〕
平安中期の女流日記文学。物語にあこがれた少女時代、母や姉との死別、宮仕え、家庭生活を経て、仏への帰依を願う境地にいたる回想記平安中期の日記文学。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)作。1060年(康平3)ごろ成立。作者13歳、父の任地上総国から帰京する旅の記録にはじまり、51歳で夫の橘俊通と死別するまでの半生を自伝的に回想した記。冒頭には、『源氏物語』とその世界への少女のあこがれを記す。乳母や姉との死別、宮仕え、家庭生活をへて、夫の急逝にあい、仏への帰依を願う境地にいたる、胸中の遍歴が描かれる。







