今日の一書

今日の一書 : 2017年10月5日(木)

『 パンドラの匣 』

著者 : 太宰治

「健康道場」という風変わりな結核療養所で、迫り来る死におびえながらも、病気と闘い明るく精一杯生きる少年と、彼を囲む善意の人々との交歓を、書簡形式を用いて描いた表題作。社会への門出に当たって揺れ動く中学生の内面を、日記形式で巧みに表現した『正義と微笑』。いずれも、著者の年少の友の、実際の日記を素材とした作品で、太宰文学に珍しい明るく希望に満ちた青春小説。

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