2025年7月
本学教職大学院 1 年生の書評が「週刊読書人」へ掲載されました!
SBW本学教職大学院 1 年・桃原清矢さんの『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。』(レンタルなんもしない人著)の書評が、2025 年 6 月 27 日付の書評専門紙「週刊読書人」の『書評キャンパス・大学生がススメる本』に掲載されました。
桃原さんに書評応募のきっかけや掲載された感想などを伺いました。
——掲載おめでとうございます!「書評キャンパス」に応募されたきっかけを教えてください。
図書館の職員さんから「書評キャンパス」をご紹介いただいたのがきっかけです。昨年書評が掲載された SRP(Soka Reading Project)の例も伺い、「自分もやってみようかな」と思いました。
——今回、書評を書いた『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。』(レンタルなんもしない人著)について教えてください。
この本と初めて出会ったのは今年の 1 月です。沖縄にある自然豊かなブックカフェで、たまたまこの本を手に取りました。パラパラとめくってみて、「この著者の視点は面白いな」と感じ、読みたい本のリストに追加しました。その後、大学が始まった 4 月に改めて図書館で借りて読み、ちょうど読み終えた頃に「書評キャンパス」の紹介があったんです。多くの人に薦めたい本だと感じ、書評を書くことにしました。
——書評に込めた思いなどがあれば教えてください。この本に最も魅力を感じた点や、共感された部分はどこですか?
「何もできなくても価値がある」という一点に尽きます。学校や社会では、給食を全部食べられたか、学力が身についたか、ちゃんと仕事をこなせるかなど、「〇〇できた」や「〇〇できる」といった基準で人が評価されがちです。そして一度能力を発揮できなくなると、価値がないと見なされてしまう。私は、そうした「できなくなることに怯えている」現状を強く感じていました。著者の「何もしない」という活動を通して、「人間は何もできなくても価値があるんだ」ということを再確認できました。能力主義が過熱する現代社会だからこそ、あえて立ち止まって「何もできなくても存在そのものに価値がある」ということを主張したいと思い、この本を引き合いに出して書きました。
——執筆はどのように進めましたか?
本を読んでいて「確かに」「なるほど」と思うところに付箋を貼り、そこを読んで考えたことをメモすることから始めました。そして、全てのメモを並び替えながらおすすめポイントを絞りつつ、自分の興味のある分野に対する所感も述べたという流れです。
自分が面白いと思ったところにこだわって書きました。もちろん読んでくださる人が共感や驚きを持っていただけるかも意識しました。
メモ書きを始めたのが 5 月で、実質約 2 週間でまとめました。普段からメモを書き溜めて、最後の 1 日で一気に書き上げました。その後、「週刊読書人」編集部の方に細かな表現などを修正していただき、無事掲載となりました。
自分が面白いと思ったところにこだわって書きました。もちろん読んでくださる人が共感や驚きを持っていただけるかも意識しました。
メモ書きを始めたのが 5 月で、実質約 2 週間でまとめました。普段からメモを書き溜めて、最後の 1 日で一気に書き上げました。その後、「週刊読書人」編集部の方に細かな表現などを修正していただき、無事掲載となりました。
——執筆を通して、何か難しさを感じたり、工夫されたりした点はありましたか?
もっと自分の意見について深く書きたかったという気持ちはあります。
ただ、この本自体が依頼事例の列挙なので、書評としてまとめる上では、今回のボリュームでちょうど良かったのかなとも思います。執筆中に追い詰められるようなことはなく、無理せず書き上げることができました。
私は「喋っているような文章」を意識して書いています。大学のレポートでも、形式に厳しくないものは、このスタイルで書くことが多いです。その方が読み手にとっても読みやすいですし、自分の主張もきちんと伝えられると感じています。これが私の文章の書き方だと思っています(笑)。
ただ、この本自体が依頼事例の列挙なので、書評としてまとめる上では、今回のボリュームでちょうど良かったのかなとも思います。執筆中に追い詰められるようなことはなく、無理せず書き上げることができました。
私は「喋っているような文章」を意識して書いています。大学のレポートでも、形式に厳しくないものは、このスタイルで書くことが多いです。その方が読み手にとっても読みやすいですし、自分の主張もきちんと伝えられると感じています。これが私の文章の書き方だと思っています(笑)。
——今後の抱負を教えてください。
まず文章を書くことにもっと挑戦したいという気持ちがあります。この書評がきっかけで、朝日新聞の地域密着型情報紙「ASA メール」に寄稿を始めました。直近で私が書いたコラムは 7 月号に掲載される予定です。
そして、以前から取り組んでいる図書館をつくるという目標も引き続き進めていきたいです。Instagram も見ていただけると嬉しいです。(※)
さらに、もう一つ挑戦してみたいのが「レンタル何もしない創大生」という活動です。まさに著者のように、自分が「何もしない」存在として、創価大学の学生限定でレンタルされる活動をやってみたいと考えています。依頼お待ちしています!(笑)
そして、以前から取り組んでいる図書館をつくるという目標も引き続き進めていきたいです。Instagram も見ていただけると嬉しいです。(※)
さらに、もう一つ挑戦してみたいのが「レンタル何もしない創大生」という活動です。まさに著者のように、自分が「何もしない」存在として、創価大学の学生限定でレンタルされる活動をやってみたいと考えています。依頼お待ちしています!(笑)
——最後に「書評キャンパス」に投稿するか迷っている方にメッセージをお願いします!
「書評キャンパス」に投稿するか迷っている方は、多分、脳が痺れる本に出会えていないからかもしれません。そういう本に出会えたら、多分魅力を語りたくなって、いつの間にか挑戦していると思いますよ(笑)。
ただ、文を書くのは少しだけ勇気がいることなので、スモールステップとして、図書館の職員さんに相談する、書評の本を読んでみるのも良いと思います。三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』はおすすめです。もちろん私に相談してもらっても結構です!(笑)
ただ、文を書くのは少しだけ勇気がいることなので、スモールステップとして、図書館の職員さんに相談する、書評の本を読んでみるのも良いと思います。三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』はおすすめです。もちろん私に相談してもらっても結構です!(笑)
『書評キャンパス』について
株式会社読書人では、「週刊読書人」紙面上でのコラム『書評キャンパス』の執筆者を募集中です。『書評キャンパス』とは現役大学生・大学院生が自ら選書・書評するコラムです。提出後は、「週刊読書人」編集部による添削が行われます。「読書感想文の一歩先を目指したい!」「書評のプロから本気の指導を受けたい!」「自分の文章力を試したい!」そういう方には、貴重な機会ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
▶『書評キャンパス』についてはこちら(外部サイトへ遷移します)








