今日の一書 : 2012年8月17日(金)
『 ルリボシカミキリの青 』
著者 : 福岡伸一
朽ちかけた木の襞に、ルリボシカミキリがすっとのっていた。
嘘だと思えた。しかしその青は息がとまるほど美しかった。しかも見る角度によって青はさざ波のように淡く濃く変化する。それは福岡ハカセがハカセになるまえの、まぎれもないセンス・オブ・ワンダーの瞬間だった。
第1章 ハカセの研究最前線
第2章 ハカセはいかにつくられたか
第3章 ハカセをいかに育てるか
第4章 理科的生活
第5章 『1Q84』のゲノムを解読する
第6章 私はなぜ「わたし」なのか?
第7章 ルリボシカミキリの青
生命は自己の中に矛盾を内包した存在である……。科学者としての旅路の中から「動的平衡」に続く新たな生命のロジックに到達する。