今日の一書 : 2012年12月11日(火)
『 イワン・デニーソヴィチの一日 』
著者 : ソルジェニーツィン
『収容所群島』などの作品を通じて、ソ連の全体主義体制を告発し、逮捕、国外追放も経験したノーベル賞作家であるソルジェニーツィンは、1918年の今日(12月11日)に生まれた。
1974年からの海外亡命生活は20年間に及んだが、ソ連の崩壊後、1994年にはロシアに帰国し、執筆活動を続けた。
2007年には、当時のプーチン大統領から、文学上の功績に対して、ロシア「国家賞」を授与されて話題を呼んだ。ロシアになっても政府の姿勢には厳しい論調を張っていたが、ソルジェニーツィンに対する評価は高かったのである。
本書は、ソ連の強制収容所の実態を赤裸々に描き、世界的な大ベストセラーになった作品だが、文学的にも評価が高い。