今日の一書 : 2012年6月7日(木)
『 心のケア 阪神・淡路大震災から東北へ 』
著者 : 加藤 寛+最相葉月
2011年3月11日の東日本大震災で被災された方々や支援にあたっておられる人々へ、少しでもお役にたちたいとの思いから企画された、災害下の「心のケア」に関する本です。
加藤氏が心のケア活動に5年にわたり関わってきた中で、痛感したのは、「心のケア」はあまり歓迎されないということです。
確かに支援の必要性を認識するうえでは象徴的な言葉であるけれど、実際にお話してみると、やんわりと断られることが多いという状況です。
受け入れてもらうためには、「心のケア」を強調しないこと、現実的な支援をしながら地道な関係つくりをすること、そして何よりも害を与えないこと、
今後、東北の被災地で支援にあたられる方たちに少しでも参考になればというのが、この本を出した最大の理由とのことです。