今日の一書 : 2012年8月21日(火)
『 宝島 』
著者 : スティーブンスン
スコットランド出身の作家、スティーブンソンの出世作『宝島』は冒険小説として有名だが、この作品は家庭内のちょっとした遊びから生まれたものだった。
1881年8月のある午後、スティーブンスンは子供に海賊や宝物の出てくる地図を描き、楽しませた。これをきっかけに物語を書き始めると、家族や友人たちに読み聞かせたという。
ほとんど偶然の産物世もいえる作品だったが、物語は生き生きとして飽きさせず、劇的で、人物や情景描写も優れている。
夏の一日、海賊と冒険の世界へ出かけてみてはいかがだろうか。