今日の一書 : 2012年10月15日(月)
『 演出術 』
著者 : 蜷川幸雄
今日は、演出家で映画監督の蜷川幸男さんの誕生日です。
「世界のニナガワ」として、国内外の演劇界から高い評価を受けている蜷川幸雄。本水や花などを大胆に使う華麗なスペクタルで名高い。その発想の原点や演出の技法について、主な演出作品を網羅しながらインタビュー形式でまとめているのが本書である。戯曲と音楽との関係や、高さと奥行きを持たせる遠近法などといった演出の「手法」の話だけではなく、俳優の即興を認める効用についてなど、演劇にまつわる興味深い話が詰まっている。
演出家蜷川幸雄が代表作とその創作過程、それぞれの作品に込めた思いや葛藤を、細部にわたるまであますことなく語る。たぐいまれなる才能の源に迫る。