今日の一書

今日の一書 : 2012年11月26日(月)

『 夜明け前 』

著者 : 島崎藤村

1935年の今日は日本ペンクラブが結成された日です。
文筆家の団体である日本ペンクラブの初代会長である島崎藤村の大作『夜明け前』を紹介します。
木曾の馬籠 宿で本陣,問屋,庄屋を兼ねる旧家の当主青山半蔵は,折から明治維新の動乱期を迎え,宿役人,村役人としての責務と信奉する国学の思想とに裂かれて苦悩し,やがて到来した新時代にも裏切られ,絶望して狂死する。
半蔵のモデルは作者の父であり,その生涯を描くことで維新を草莽の側からみるとともに,近世から近代へ貫流した民族の「誠」をたずねようとした力作。
近代歴史文学の最高峰と認められている。

この本を借りる

2012年の一覧を表示