今日の一書 : 2013年5月13日(月)
『 「学校」が教えてくれたこと 』
著者 : 山田 洋次
「己を知る」ことは難しい。ましてや「人を知る」ことは容易ではない。相手の個性を認め、良さを見いだしていく努力が必要になる
映画監督の山田洋次氏が、著書『「学校」が教えてくれたこと』(PHP研究所)で、養護学校を定年退職した校長の言葉を紹介していた。「教師は教室のゴミになれ」。きつい表現だが、目立たず、じっと子どもを観察すれば、今まで見えなかった子どもの良さが分かるようになる、ということだ
特に知的発達の遅れた子の場合、症状の現れ方は一人一人違う。“その子どもがどう悩み、何に怒り、何をすれば喜ぶのか。子どもから教えてもらう気持ちが大切”と、校長は言う
〔聖教新聞「名字の言」より〕