今日の一書 : 2013年8月21日(水)
『 陸軍登戸研究所の青春 : 秘話 』
著者 : 新多昭二
朝出勤をして夕方、退社をする、サラリーマン。戦時中だが、穏やかさも感じる日常。勤務先は、「登戸研究所」。研究内容はー殺人光線、風船爆弾、偽札・・・。そこは、科学技術を戦争に応用する研究機関だったのです。
ラジオの工作が大好きな科学少年だった筆者は終戦間際にこの研究所に入り、平和な暮らしを求める研究者を巻き込んで行われた謀略戦の実態を目の当たりにしました。
当時の研究所跡は現在明治大学生田キャンパスの敷地にあり、資料館や史跡がのこされています。また、各地で映画「陸軍登戸研究所」が上映されています。もうひとつの「風立ちぬ」をここに見ることができるかもしれません。