今日の一書 : 2013年10月8日(火)
『 女の二十四時間 : ツヴァイク短篇選 』
著者 : シュテファン・ツヴァイク
1900年代のはじめ、リヴィエラのホテルにおける駆け落ち事件を契機に、イギリスの貴婦人が過去の秘密を告白する。映画化もされた名編の表題作。
ツヴァイクは世紀末ウィーンの優れた文化的環境のもとで、ギムナジウム時代から文学や芸術に親しみ、叙情詩人として出発する。第一次世界大戦中はロマンロランとともに反戦活動も行った。
本書に収められた「圧迫」には、ツヴァイクらしい反戦メッセージが込められている。