今日の一書 : 2013年10月10日(木)
『 戦士ジャンヌ・ダルクの炎上と復活 』
著者 : 竹下節子
小さな人生の閉塞感の中で心が折れそうな人、無難に逃げきるよりも大きな人生に参加して普遍性の航海に出発したい人、そんな人々の行く手を照らすためにジャンヌ・ダルクを焼いた炎は消えることがない。
ジャンヌ・ダルクの戦いは続いている。
偏狭な国家主義、ジェンダー差別、宗教と政治の問題。魔女、聖女、殉教者。時代によって一人の戦う少女への評価が変転したのはなぜか。
二年間の戦いに生き、火刑台に送られた死とその衝撃波が、私たちに「大きな人生」とは何かを教えてくれる。