今日の一書

今日の一書 : 2013年10月18日(金)

『 巨鯨の海 』

著者 : 伊東 潤

第149回直木三十五賞候補作品。

 網を打つ者。とどめを刺す者—。おのおのが技を繰り出し集団で鯨に立ち向かう、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立し繁栄する紀伊半島の漁村、太地。しかし、仲間との信頼関係が崩れると即、死が待ち受ける危険な漁法であるため、村には厳しい掟が存在した。流れ者。己の生き方に苦悩する者。異端者—。江戸から明治へ、共同体で繰り広げられる劇的な人生を描いた渾身作。

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