今日の一書 : 2013年10月29日(火)
『 アンネの日記 』
著者 : アンネ・フランク
アンネ・フランク(1929~1945)は、ユダヤ系ドイツ人で、第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人への迫害や強制収容から逃れるため、アムステルダムの隠れ家で、彼女の家族など7人のユダヤ人と隠秘な日常生活を共にした。
アンネ・フランクの日記は、ドイツ秘密警察のゲシュタポに捕まるまで、この隠れ家で、思春期の多感な少女が書き続けた2年余りにわたる戦時下の日記で、ドイツのベルゲン・ベルゼン収容所で病死した後、戦後、父親のオットー・フランクによって刊行された。
戦争は悲惨であること、人間は人種で差別・侵害されてはならないことを訴求した貴重な記録であることから、2009年に世界記憶遺産に登録された。