今日の一書 : 2013年11月20日(水)
『 岩波茂雄 : 茂雄遺文抄 』
著者 : 岩波茂雄
本年は,岩波書店創業百年に当たります。
創業者である岩波茂雄は父亡きあと、郷里で母を助けながら農耕に励んでいたが、杉浦重剛の思想に感激して上京。
東大卒後、神田高等女学校に勤めたが、「人の子を賊う」に耐えずとして教育界を去り、古書店を開業。
翌年出版した夏目漱石の『こころ』が、最初の出版物になった。
岩波茂雄はミレーの種まきの絵をかりて岩波書店のマークとしました。
茂雄は、「労働は神聖である」との考えを強く持ち、晴耕雨読の田園生活を好み、詩人ワーズワースの「低く暮し、高く思う」を社の精神としたいとの理念から選びました。
マークは高村光太郎(詩人・彫刻家)によるメダルをもとにしたエッチング。