『 苦海浄土 : わが水俣病 』

著者 ： 石牟礼道子

水俣に育った著者が、公害という名の、人間の手による恐るべき犯罪≪水俣病≫の真の姿をえぐり出す。　
患者の痛み苦しみ怒りを、水俣言葉で自らの痛みとして書き綴った。と同時に水俣漁民の魂の美しさと、彼らが生活をする自然の美しさを完璧な姿で挿話として加えた。　
見えるものも見えないものもすべてのものに魂があると語る著者の代表作。