今日の一書

今日の一書 : 2014年5月27日(火)

『 アイデンティティと暴力 』

著者 : アマルティア・セン

アマルティア・センはこれまで貧困、不平等、自由、人間の安全保障や国際社会のグローバル化などについて多くの発言をし、また多数の著書も残しているが、
「紛争」や「暴力」の問題を本格的に取り上げたのは本書が初めてである。
世界の人々を文明ないし宗教によって区分することは、人間のアイデンティティ(自己認識)に対する「単眼的」な捉え方であり、そのような認識そのものが国家間や民族間の偏見や対立を助長しかねないという論を展開している。
経済学を専攻するする人のみならず、広く一般の人々にも向けられた一書である。

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