今日の一書 : 2014年11月11日(火)
『 悲しみから人が成長するとき-PTG 』
著者 : 宅 香菜子
本書は『外傷後成長に関する研究(風間書房)』をもとに、それ以後の研究成果を含めて、一般の方向けにまとめなおしたものです。
著者がPTGを研究することを選んだのは、絶対に許すことのできない状況や人の生きる権利が無視された状況におかれてもなお、生きて、人間としての成長を遂げている人がいて、その姿に人間の可能性や希望を見るからだそうです。
苦悩をきっかけとする人間としての成長は、人類の歴史そのものとも言えます。
PTGという視点が加味されることで、苦悩や経験せざるを得なかった人たちの理解がさらに進み、人と人が支えあっていくための一助となることを期待しています。