今日の一書

今日の一書 : 2014年12月8日(月)

『 ガンディーを継いで 』

著者 : 塩田 純

 1948年1月30日。徹底した不服従運動によりイギリスからインド独立を勝ち取ったガンディーは暗殺された。

 ガンディーには4人の息子がいたが、葬儀は三男と四男が行った。長男は父に反発し放蕩を繰り返していたために、父の葬儀に間に合わなかったからだ。次男も葬儀に居合わせなかったが、この時彼は南アフリカにいた。この次男マニラールこそ、ガンディーが自身の後継者として南アフリカに残してきた人物であった。
 
 時が過ぎて1994年、南アフリカで初めて全ての人種が参加した総選挙が行われた。この時、ネルソン・マンデラ率いるアフリカ民族会議の候補者として一人の女性が当選した。
エラ・ガンディー。
ガンディーの孫にして、マニラールの娘であった。

 アパルトヘイト体制下の南アフリカで、「非暴力」を掲げて闘ったガンディーとその子孫たち。その軌跡を綴るルポルタージュ。

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