今日の一書 : 2015年1月16日(金)
『 サラバ! 』
著者 : 西加奈子
『第152回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)』が選出された。
直木三十五賞を受賞した西加奈子の『サラバ!』(小学館)は、西加奈子の作家生活10周年記念作品でもある。
主人公の圷歩(あくつあゆむ)は、1977年5月、父の海外赴任先であるイランで生まれた。 イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
そこには後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けていた——。
作者の西加奈子自身も77年5月、イラン・テヘラン市生まれの大阪育ち。
小学校1年から5年まではエジプト・カイロで過ごし、大阪に戻った彼女の実体験が活かされた作品になっているようだ。