『 等伯（上） 』

著者 ： 安部　龍太郎

安土桃山～江戸時代を代表する絵師、長谷川等伯の生涯を綴った小説である。
３０歳を過ぎて能登から上洛し、狩野永徳らと名声を競い合った。代表作である「松林図屏風」は水墨画の最高峰と謳われるが、これを描いたと推測される５０歳過ぎまで、狩野派の妨害や身内の不幸など、幾多の苦難が立ちはだかった。戦国時代の武将たちのはざ間で技を極め、当代一であることに執着した絵師たちの熱い戦いの物語である。