今日の一書 : 2015年6月15日(月)
『 アルジャーノンに花束を 』
著者 : ダニエル・キイス
著者ダニエル・キイス氏が亡くなられて、今日で一年となりました。現在テレビドラマでも放映され、再び注目を集めている本作。主人公のチャーリィ・ゴードンは32歳になっても幼児の知能しかなく、パン屋の店員として働いています。ある日そんな彼に、大学の教授から「頭を良くしてあげる」という夢のような話が舞い込みます。この申し出を喜んで受ける彼は、白ねずみのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けます。やがて手術により、超知能を手に入れ、天才に変貌したチャーリー。しかし、獲得した知性と引き換えに、憎しみや孤独を強く感じるようになります。読み終わった後、著者ダニエル・キイスの「思いやりなき知性は無意味である」という言葉が深く心に刺さります。