今日の一書 : 2015年7月9日(木)
『 舞姫 』
著者 : 森 鴎外
夏目漱石と並ぶ明治の文豪「森鴎外」は
大正11年の今日、7月9日に亡くなっている。
東大医学部を卒業し元軍医の肩書きもある。
本書「舞姫」は文壇に地位を確立した代表作となっている。又著者のドイツ留学体験が下書きとなっている。
内容は幼いころから優秀で、勤める省庁から洋行を命じられた太田豊太郎は、数年後、孤独感にさいなまれ、ふとしたきっかけで美貌の舞姫エリスと激しい恋に落ちた。すべてを投げだし恋に生きようとする豊太郎に、友人の相澤は、手を尽くして帰国をすすめるが…。19世紀末のベルリンを舞台に繰り広げられる、激しくも哀しい青春を描いた「舞姫」ほか、「うたかたの記」「文づかい」「普請中」、そして翻訳「ふた夜」を収録。