今日の一書 : 2015年9月3日(木)
『 心の力 』
著者 : 姜尚中
『悩む力』と長編小説『心』の著者が、夏目漱石が100年前に書き残した最大の問題作に挑む。登場人物「先生」の長大な遺書を収めた漱石の『こころ』は、なぜ多くの読者の感情を揺さぶってきたのか。「死にゆく人々はみんな先生」であり、生きる者はみな、誰かに先立たれる存在である。
過去を力に変え、心の実質を太くする生き方を提唱した、新しいスタイルの物語人生論。
漱石『こころ』とトーマス・マン『魔の山』の後日談を描いたオリジナル実験小説も収録されている。