今日の一書

今日の一書 : 2016年2月22日(月)

『 平安女子の楽しい!生活 』

著者 : 川村裕子

おしゃれに恋バナ、占いや進路…。平安時代の女子たちだって、私たちと同じように、楽しんだり、悩んだりして生活していました。この本には、難しい古文は出てきません。古典に苦手意識を持っている人でも、平安時代のことを楽しく理解できるはず。

本書の第三章では、平安時代の美人、イケメンの条件を取り上げています。当時の美人の第一条件は、顔の造りではなく『髪の毛がどれだけ長いか』でした。そのため、平安女子の髪の長さは、なんと平均1メートル以上。今では考えられませんが、足元まで引きずるくらい長かったそうです。また、イケメンの条件は『美しい文字が書けること』。現代のようにメールや電話が無い時代、女性と連絡を取るためには手紙を書かなければいけません。その時に、字が汚いとそれだけで、教養や人格まで疑われてしまう事もありました。

著者・川村裕子さんの『「古典文が苦」を「古典文楽」にしたい』という思いが、随所に散りばめられた楽しい一書です。

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