今日の一書 : 2016年3月2日(水)
『 甲陽軍鑑 』
著者 : 佐藤正英校訂・訳
甲陽軍鑑は武田信玄を中心とする甲州武士の事績・心構え・理想を述べた書物。全二十巻五十九品からなり、信玄家法・信玄一代記・信玄の軍法・裁判の記録などさまざまな伝承を含んでいる。
本書では五十九品のうち口書から第十四品までの全文を収録。四分の一にも満たない量だが、甲州法度や信繁家訓、山本勘助をめぐる物語、川中島の合戦や長篠の合戦のいきさつにも触れた逸話が見られ、甲州軍艦の魅力の一端を垣間見ることができる一冊です。