今日の一書 : 2016年3月11日(金)
『 近助の精神 』
著者 : 山村 武彦
右下の写真は阪神・淡路大震災(1995年)発生2時間後に著者が撮影した写真。
そのとき、建物の下敷きなどになって自力で脱出できない自力脱出困難者約35,000人のうち、77%は家族や近隣住民によって助け出された。
大規模災害発生時、すべてのところへ消防、警察、自衛隊などの防災関係者がすぐに駆け付けることは物理的に困難。阪神・大震災で亡くなった人のうち約84%は、地震発生後14分以内に死亡している(兵庫県監察医調べ)。つまり、早く助けなければ助からない、早く助けることができるのは近隣の人たちなのだ。