今日の一書

今日の一書 : 2016年3月14日(月)

『 聴くということ 』

著者 : エーリッヒ・フロム

50年以上にわたり精神分析を実践していた。
フロムと関わった人は誰しも、その並はずれた共感能力、親密さ、他者とのストレートな関わり方、真理探究者としての厳しさ、また忌憚なき批評を浴びせる同僚としての一面を垣間見ることができた。
フロムはたびたび彼独自のセラピーの方法について、著書を出版しようと計画したが、計画はついに実現しなかった。それゆえ、彼が目の前の患者とどのようなやり取りをしたのか、また訓練中の分析者や同僚とどのようなやり取りをしたのかについての報告は歴史的な資料として価値がある。

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