今日の一書

今日の一書 : 2016年4月1日(金)

『 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい 』

著者 : 浅田次郎

本日はエイプリルフールです。【エイプリルフールとは】
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも
許されるという風習。また、4月1日のこと。
あるいは、かつがれた人のこと。 (デジタル大辞泉より)

「地下鉄(メトロ)に乗って」「鉄道員(ぽっぽや)」などで
その名を知られる大人気作家・浅田次郎。小学生のころは、
やんちゃでいたずら好きな、学級の問題児でした。
しかし当時の恩師は、そんな彼に説教はせず、
「君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい」と、
ただ微笑みました。
先年、自分の持つ蔵書を全てまとめた書庫を前に、
「これを消費する方法は、たしかに小説という嘘話しかあるまい」
と、しみじみ感慨を抱いたという彼の嘘話は、
現在多くの読者に感動と笑顔を与えています。
浅田次郎は天才ではなく、努力の人、ということがわかる
傑作エッセイ集、ぜひ一度手にとってみてください。

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