今日の一書 : 2016年4月8日(金)
『 シッダールタの旅 』
著者 : 竹田武史構成:写真
ヘルマン・ヘッセの小説『シッダールタ』をこよなく愛し、いつもポケットに文庫本を忍ばせて異国を旅していた著者(写真家)が、小説の舞台になった北インドの聖地を巡礼しながら写した一葉一葉の美しい写真に、ヘッセのリズミカルな文章が添えられている。
シッダールタは仏陀のことではない。同時代に生きた別の求道者の悟りに至る道の物語であるが、まさにヘッセ自身の内的な探求の道のりを描いているといえるだろう。
詩情豊かな心象風景を胸に、ヘッセの自己探求の旅を追体験させてくれる。