今日の一書 : 2016年4月15日(金)
『 世界の果てのこどもたち 』
著者 : 中脇初枝
あの戦争は、
誰のためのものだったのだろう。
高知県で育ち、在日のおばあさんに可愛がられた著者が、二十年以上も温めてきた作品。
この作品を書くため、中国にも韓国にも足を運び、数十人の方々にインタビューをしてきた。
「日本人が、とか、中国人が、とかではなく、三カ国を平等に見つめて書きたい」という、著者の真摯な想い。
時には担当編集が根をあげたくなったほど難しいテーマに、中脇さんが一歩も逃げずに真っ正面から立ち向かった作品。