今日の一書 : 2016年4月19日(火)
『 伊能忠敬の歩いた日本 』
著者 : 渡辺一郎
寛政12(1800)年旧暦閏4月19日、伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発した。
日本地図をはじめて作り上げた人物、伊能忠敬。実業家として成功した人生にピリオドを打ち、四十九歳で引退。そのまま楽隠居せず、なぜか五十五歳から地図作りにのめり込む。伊能の測量は、深川・浅草間での試行にはじまり蝦夷地まで歩測した第一次測量から二度の九州測量まで、合計八回にもおよんだ。十七年にわたる気の遠くなる道程に、伊能を駆り立てたものはいったいなんだったのか?
伊能の地図を丹念に読み、測量隊が歩いた道のりをたどりながら、その謎に迫る。