今日の一書 : 2016年5月27日(金)
『 原爆の落ちた日 』
著者 : 半藤一利 湯川豊
5月26日、日本開催としては8年ぶりとなる主要国首脳会議が、伊勢志摩で開幕しました。本日、27日の夕方にはオバマ大統領が現職米大統領として初めて広島を訪れるということでも注目を浴びています。
作者は本書を、原爆投下の日だけを記したものではなく、「昭和二〇年一月一日から八月八日までのことを主題に、事実に即してまとめたもの」として、「私たちは原爆の悲惨だけを書こうとしたのではないのです。現代人が体験した『戦争』そのものをも書き、告発したいと考えたのです」と訴えています。
先の大戦のアメリカ・ドイツ・日本のそれぞれの核兵器開発の動向を追いつつ、原爆の悲惨さのみならず、「戦争」とは何かを根源的に問うた作品です。