今日の一書 : 2016年5月30日(月)
『 さらば、食料廃棄 : 捨てない挑戦 』
著者 : シュテファン・クロイツベルガー/バレンティン・トゥルン
先週一週間で、自分が出したゴミの量ってどのくらい?
全世界で生産される食料品の少なくとも三分の一が、最終的に“ゴミ”として廃棄されている。さらに、先進国に限れば、その割合はおよそ二分の一にまで拡大すると推測される。食料品の廃棄によって一体どれだけのエネルギー・水・土地、そして労働力が無駄にされているのか。過剰な生産と消費のループが世界にどのような影響を与えているのか。地球全体の水消費量の約四分の一が、廃棄される運命にある食料品の生産のため使用されている。温室効果ガスの三分の一が食料品の生産により発生する。もちろん、ゴミを廃棄する過程においても、多くのエネルギーや労働力が消費されている。
ゴミを出さないということは不可能である。しかし、生産する量を抑えることはできるはずだ、と著者は語る。私たちは無力ではない。情報を集め、意識して購買決定を下すことができる。圧力をかけ、変化を叫ぶ力がある。いまや、何を食べ、食品とどのように関わっていくのか、それは疑いなく政治的な行為になった。本当に喜びに満ちた食事をするために必要なことは、食の無駄を減らそうという意思であり、それに伴う行動である。
小さなことから始めてみようと思う、今日はごみゼロの日。