今日の一書 : 2016年6月15日(水)
『 あの日、僕は旅に出た 』
著者 : 蔵前仁一
バブル前夜、グラフィックデザイナーだった著者は、仕事に疲れて、気晴らしにインドへ飛び出した。もう二度と行くものかと思った最悪の旅。けれど日本に戻ると、ふりはらってもふりはらっても、インドのことが頭から離れない。
アジア・アフリカを中心に世界各地を旅行し、とうとう雑誌「旅行人」を創刊した。さらにそこから、多くの旅行作家を輩出する。
アジアに向かってスピリチュアルなものを求めた旅の時代、ゲーム的な楽しみとしての旅の時代、逃避としての旅の時代など、さまざまな旅のスタイルの変遷を著者はずっと見てきた。その間、日本も世界も大きく変わっていった。バックパッカーの教祖が、30年間、世界中を旅して見つけたもの、旅の果てにつかんだものとは?