今日の一書

今日の一書 : 2016年6月27日(月)

『 EUとは何か : 国家ではない未来の形 』

著者 : 中村 民雄

欧州連合(EU)離脱が決定し、今後イギリスやEUは一体どうなるのか。約4650万人の有権者のうち52%が離脱を、のこり48%が残留を選択。
人やモノが自由に行き交う「EUの中のイギリス」で育った若者の多くは残留に投票したが、反EU感情や大英帝国時代への郷愁が強いとされる中高齢層に押し切られたとの見方がある。離脱に投票した理由としては、「イギリスに決定権を取り戻すため」が49%で最も多く、次いで、「移民や国境の管理ができるようになるから」が33%を占めていた。
欧州と遠く離れた日本では、EUを身近に感じることは難しいが、世界中でナショナルアイデンティティや移民問題が取り上げられている今、改めてEUとはどのような理念のもとに生まれたものだったのかを、見つめなおす必要があるように思う。
本書はEUの知識が少ない人でも理解しやすくまとめられたEU入門書である。

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